息子と婚約者が結婚式に千羽鶴を作りたいというのです。千羽鶴って病気のお見舞いに作るあれ? その事で婚約者のGGから私にイーメールが来ました。「千羽鶴の件、どう思う?」「日本の結婚式も取り入れてみたい。」「三々九度もしたいんだけど、どう思う?」 私は千羽鶴ってどうしても病気と結びつけてしまうのですが、二人ともすごく乗り気なので、せっかく本人達がしたがっている事だから、協力してあげなくてはと決心しました。

決心したのはいいのですが、千羽鶴を作って、結婚式にぶら下げるのかなあ…とか、どこに飾るのかなあ…と色々考えるのですが、どうもピンとこないのです。 どうしたらいいのかなあと考えるうちに、どうせ作るなら、ぶら下げるのではなくて、額縁に入れて、末永く飾れるようなものを作ってあげようと段々アイディアが浮かんできました。そして結婚式に来て下さったお客様にも一羽ずつ作って頂き、合計1001羽にして完成する。 デザインの構想も色もまとまらない内に折り紙がはじまったわけです。

この事を何気なく友達に話したら、彼女曰く、「それって日系アメリカ人の習慣よ」と言うのですよ。アメリカに住んで今年で34年。最近はカルチャーショックも余りなく、習慣の違いにも驚く事が少なくなりましたけど、これは初耳でしたね。彼女は早速出来上がりの写真を撮って送ってくれました。それは1001羽の金色の鶴を折り重ねて、開いた扇の形にデザインしたものでした。

千羽鶴インターネットで検索したら、結婚式の為に千羽鶴を額に入れて絵にするビジネスもちゃんとあるんですよ。デザインは「寿」とか「和」とか文字が多く、他に家紋、扇子、着物、鶴の絵、盆栽等がありました。


MSN メッセンジャーで従姉妹に話したら、紙を送れといいます。5月に実家に帰るので、親戚一同に紙を渡して作らせると言うのです。息子よ、貴方は幸せな人ですね。

末永く健康で、幸せな家庭を築いていくように一人一人が願いを込めて折った千羽の鶴。私がこの世から去った後でも、「これはおばあちゃんが作ったんだよ」と言われても恥ずかしくないような立派な千羽鶴をデザインしょうと…今はかなり乗り気になって毎日折り紙です。