昨日息子の婚約者GGからイーメールが来ました。結婚式で三々九度をしたいので「巫女の役」を出来る人をさがす事、そして三々九度の意味を英語で書いて欲しいという2つのリクエストがありました。後者はネットで調べればどうにかなるとして、巫女の役はどなたにお願いしょうかな。

今日日本から帰っていらっしゃるお友達が一番妥当かなと思うのですが、本人が何と仰るか。これから空港までお迎えに行く予定。帰りの車で話してみましょう。


三々九度の歴史

結婚の儀にお酒が使われるようになったのは平安時代(794年〜1192年)で「式三献」と呼ばれていた。床の上座に嫁と婿が座り、盃が3つ添えられて女房と呼ばれる仕える女が3人出て、嫁から盃を始めた。

安土桃山時代(1573年〜1603年)には結婚の儀の「式三献」の他に、花嫁が出立するに先だって父母にも三々九度の盃があった。


実は安土桃山時代には両親も三々九度をしたという事実をみつけて少し安心しました。というのはアメリカの日系人の習慣では三々九度の盃を上げるのは、嫁、婿の他に両者の両親も参加する事がが多いらしいのです。(GGのお姉さんの結婚式はそうであった。)日本では盃をあげるのは勿論嫁、婿の二人だけなので、日本から来たお客様は「両親も三々九度をする」という事にきっと違和感を感じるでしょう。でも3世、4世の日系人から見たら「どうして両親はしないんだろう…」って事になります。それで 安土桃山時代には両親も参加していたんだという歴史的な事実を説明すれば日本から来たお客様にも納得できるのではと思ったわけです。

「式三献=三々九度」はもともと中国から来た儀式でこの400年の間で細かいルールが少しずつ変わったようです。そして海外に出た日本人も又更に変えて行ったのでしょうね。「郷に入れば郷に従え」と言いますが、間違った習慣は抵抗を覚えたのです。が、これで自分も納得できそうです。

今日のブログを書く途中でお友達を空港までお迎えに行ってきました。
彼女の家に着いてゆっくりお茶をしたのですが、結局「巫女の役」のお話は言い出しきれませんでした。 お迎えに行ってあげた事が圧力になったら、彼女の本当のお気持ちが分からない。 又日を改めてお願いするとにしましょう。