父は3年前に亡くなり、母は父の後を追うようにその半年後に亡くなりました。母が亡くなった年は二人揃っての初盆になりました。生前父の口癖は「最期は二人一緒に舞台のカーテンを下ろすように一緒に人生の幕を閉じたいね。」でした。本当に夢が叶った様な最後でした。しかも命日は二人共同じ18日です。

父の遺言は私が永住するカルフォルニアに納骨でした。元気な頃毎年カルフォルニアに来ていた両親は、カルフォルニアで孫達と楽しい時間を過ごし、多くの友人を作り、英語の学校にも通ったりカルフォルニアには沢山の思い出があるのです。

私は墓地を探すうちに、私が住む同じ市にとても素敵な古い墓地がある事を発見。車でたったの4分で行けるところです。サラトガ市民ならOkという事で、しかも市の墓地なので、他と比べるとお値段も安くて、早速両親と私達の墓地を購入しました。これが2年前です。

門

お墓入り口

それから娘と私は墓石のデザインを始めました。表は桜島のシルエットを下に描き、上には両親と私達の家名を入れて、真ん中に「OUR MEMORIES FROM YOSHINO WILL BE CHERISHED FOEVER IN OUR HEARTS」=「吉野の思い出は私達の心に中に」と刻んでもらいました。

墓石

後側には吉野台地から見える桜島のシルエットを入れて、両親の名前は英語と日本語で刻みました。日本語は父が書いてくれた毛筆の手紙の署名をスキャンして父の筆跡で、母の署名も同じ様にして墓石に刻みました。5ヶ月後にとても素敵な墓石が完成。あとは息子の結婚式に出席も兼ねてくる姉を待つばかりだったのです。

両親は今日サラトガ市のお墓にお友達と家族、姉に見守られて納骨されました。

九さんと碁さん