9月9日から10月15日までHollister市にあるCasa de Frutaで恒例のルネサンス祭りが催されています。ルネッサンス時代の寸劇、ダンス、音楽が演奏され、食べ物のブースが並び、主催者、関係者は勿論の事、見に来る人達も一緒にルネッサンス時代を再現して楽しむお祭りです。

娘や娘のお友達もルネッサンスの洋服をレンタルして参加するというので、私はカメラの道具をバッグにつめて記録係りとして参加!朝の10時に始まり、最後の中世騎士の馬上槍試合が終わって森を出たのは夕方の6時でした。その日にデジカメで撮った写真と動画のメモリー量は何と1ギガバイト+。

夕食後写真とビデオをダウンロードしょうと思ったらデジカメの1ギガバイトのメモリーが見つからないではないですか!カメラバッグをひっくり返して、車の座席を倒しても見つからない!帰る時、車に乗り込む直前にカメラバッグを地面にひっくり返してしまったのです!あの時、中身を全部拾ったつもりだったのにきっとメモリーだけが遠くに転がって私の目に入らなかったのでしょう。落としてしまった事を実感し始めた頃から1ギガバイトの思い出がどんどん重たくなって、気持ちがどんどん沈んでいきました。でも駐車場に絶対あるはず!

翌朝、娘と私は駐車場に車が入る前にと、急いでHolloster市に戻りました。どんよりとした寒い朝の駐車場で探し始めたのは朝の8時。目印になるのが仮設トイレと大きな木。そこから50メートル以内だったという記憶だけを頼りに探し始めました。

娘

アメリカで「干し草の山の中の針を探す」a needle in a haystack という表現があります。山積みされた枯れ草の中から針を探す程に発見不可能な事という意味ですが、文字通り私のメモリーカードも干草の中に埋もれてしまったのでしょうか。 

枯れ草

駐車場に行けば絶対に見つかると信じていた私は又自分の甘さに怒髪が上がって、遂には自分が落とした物を誰かが見つけて盗んだと言い出す始末。娘に何度も訂正させられて、出て来い、出て来いを繰り返しながら探す事2時間。「ここまで頑張ったから、もう諦めよう」と娘に言われて。折角レンタルまでして衣装を着けたのに…今日は責任を感じてかなりひしゃげています。

メモリー(思い出)はメモリー(カード)と共に去りぬ。