私が小学校の頃1950年代、「アメリカの家は真冬も暖かくて半袖を着てアイスクリームを食べてる」なんて事を聞いたものです。「セントラルヒーティングなんて呼ばれる暖房機があって、家の中はどの部屋も暖かいらしい.…。」

昔はもしかしたらそうだったのかもしれませんが、この10年程、カルフォルニアのエネルギー政策の失敗と、急激な人口の増加で、カルフォルニアは何度もエネルギー危機に面しています。その度に電気代、ガス代が上昇、私のお友達には全くセントラルヒーティングを使わなくなった方が二人もいます。

で私は思うのです。アメリカのセントラルヒーティングはこのまま続けて大丈夫なんだろうかと。
我が家では、夫婦二人になったので、一部屋を温めれば充分なのです。ところがセントラルヒーティングだと、床の下を通ってどの部屋にも暖かい空気が送りこまれます。一応各部屋の空気穴には蓋がありますから、蓋をすれば必要ない部屋は温まらないのですが、暖房機の会社によると、あまり沢山閉じてしまうと圧力が上がって機械によろしくないというのです。

このアメリカのセントラルヒーティングはアメリカのトイレと同じで、機械の改良、システムの改善があまりなされていないような気がします。ただ設定温度に頼って熱風を送り込むのではなくて、暖めたい部屋の数で風力を変えるとか、温度を調節するとか…どうにかならないのだろうか!

今日は52年振りで、我が家のセントラルヒーティングを取り替えました。壊れたからです。私がどの部屋も蓋をしたからかなあ。いや、52年といえば寿命だろうか。

壊れたヒーター。(右)
old

ヒーターの真下にある空気穴。52年間のすすで真っ黒?
holes

新しいヒーター。
new