実家に帰ると必ず懐かしいものに出くわすものです。
私の家族は何回も引っ越しし(市内を)、その度に古い物を捨てていったので、私が中学校時代に書いた友達との交換日記も、高校時代の日記もいつの間にかなくなっていました。

ところが父は写真を撮るのが好きだったので、私が生まれる前から撮った古い写真だけは沢山残っています。この沢山の写真集はChiblits家の家系図のような物ですから、大きくなった子供達は日本に来る度に部屋一杯広げて自分のルーツを探す様に何時間も見入ったものでした。

そんな子供達からのリクエストで今回写真集をアメリカに全部郵送することになりました。日通引越しセンターに問い合わせると1箱40X50X50cmの箱に30kg詰めて1万1千円だそうです。かさばるので写真だけアルバムから外して…とも思ったのですが、写真の横には若かりし父の筆跡が残っているので、そしてその中にはとても貴重な事実も記されてあるので、アルバムそのままを送る事にしました。

父が小学校の時の写真もあります。12歳上の叔父(結核で24歳死亡)が撮った写真です。

old photos

父が学生の頃。横にかすかに「名古屋下宿時代の我輩」とあります。

父

月に照らされた桜島を写したようです。
下に「月夜の鹿児島湾を望む ?船の療養所より タイム25秒」と書かれてあります。父は結核でペニシリンができるまで結核療養所に入っていた時期がありました。
何歳の時に入っていたのか、いつまで居たのか私は知らないのです。もう誰もはっきり覚えている人はいないのです。

桜島