日本に帰国してあまりテレビは見ていないのですが、偶にテレビをつけるととてもよい番組が放送されているのに気がつきます。そんな番組は全てしている事を中止してテレビに見入ってしまいます。

最近涙が出る程笑って楽しんだのは、小さい子供達の社交ダンスコンテスト。そして夜回り先生、水谷先生のお話。そして今夜の「神の理念を政治に」。

去年からアメリカのニュースで気になっていた事があります。南部の州で学校の理科の教科書から進化論を除き、代わりに神の天地創造論を教えるというのです。熱心なキリスト教徒であるブッシュ大統領が選出されてから、このような傾向が強くなってきました。

今日の衛星放送の「神の理念を政治に」を見て、キリスト教右派を大学で育てて、政治に出そうとする学校や団体が確実に増えている事を知り、恐ろしくなりました。宗教の選択は個人の自由だと信じますが、進化論を否定して神様がこの宇宙を作ったなどと教科書に書くのは困ります。地層は地球の変化でできたのではなく、ノアの洪水でできたのだと子供達に教えて良いのでしょうか。少なくともノアの洪水が真実であったと書くならば、ビッグバンについても、氷河期の事も教えて欲しい。

そしてキリスト教右派は中絶の自由も同性愛の権利も否定し、科学の研究も阻止しています。ブッシュ大統領になって以来アメリカの胚性幹細胞研究は制限されました。キリスト教の概念に反するからです。このまま政治家や裁判官にキリスト教右派が増えていくのでしょうか。もっと民主党に頑張って欲しいと思いました。