20年程前鹿児島に帰省した時、 叔父が鹿児島人の長沢が作っているカルフォルニアワインを飲んだ事があるかと訊ねられました。 私はお酒は全く嗜みませんので知らないと応えますと、「山形屋(鹿児島の老舗デパート)でも買えるから飲んでみなさいよ。美味しいよ。」と言います。その長沢の事が雪虫の伝説さんのブログで全て分かりました。

どうして薩摩人がカルフォルニアのサンタローザにワインナリーを始める事になったのか雪虫さんのブログで3日に渡り詳しく説明してあります。

トーマスハリス、長沢一行があの有名なカルフォルニアワインが生産されるナッパバレーのワイン作りの先駆者だったとは!そして長沢が葡萄を育てていた同じ場所で息子達は結婚式を挙げたとは!何という偶然でしょう。

長沢氏は1935年に亡くなりましたが7年後の1942年、排日土地法で(排日運動の一環)彼の土地財産、ファウンテングルーブワイナリーも全てアメリカ政府に没収されました。悲しい事に長沢氏のワイナリーは今はゴルフ場カントリークラブと化してワイナリーはパラダイスリッジワイナリーParadise Ridge Wineryと改名され、ゴルフ場の裏に小さく残っているそうです。 戦争で築き上げた財産を没収された日本人は沢山います。移民の日本人財閥がいないのは戦争の為でしょう。悲しい事です。

写真は長沢氏のワイナリーがあった場所です。遠方に太平洋海岸に沿って並ぶ山々が見え、なだらかな丘が起伏し葡萄園には最適な地形と気候のサンタローザ市です。
ファウンテングルーブ

日本語のインフォメーション http://www.sf-japan.or.jp/news/0407/0407-03.htm
英語のインフォメーション http://ithacaaaa.org/node/8

雪虫の伝説さん、とても貴重な情報提供有難うございました。