生前父は面白い癖がありました。
数を忘れないように何時も言葉に当て付けるのです。私も学生の頃歴史の年代を覚えるのによくしましたが、父は亡くなるまで数遊びの好きな人でした。

例えば電話番号なら「よく泣く子やなあ」とか「急な用事は○○へ」。行きつけの病院の電話番号もこうやって覚えていました。父の銀行口座の暗証番号も私の銀行口座の暗証番号も父が当て言葉を考えてくれたものです。

亡くなる数ヶ月前に孫達にプレゼントをしたいと言いだしました。何でも好きな物を買えるように孫達に送金すると言うのです。私はその金額を見て大笑いしてしまいました。なんと自分の誕生日に0を加えた金額でした。子供達が自分の誕生日を何時までも覚えていてくれるようにです。

12月18日は父の祥月命日。そして夫の誕生日でもあります。
父のことだから、私達が何時までも父の祥月命日を忘れないように、夫の誕生日と同じ日にしたのではなかろうかと思う時があります。

そして丁度六ヵ月後の18日に母が亡くなりました。これも過去帳に自分の名前と母の名前が並ぶように母をよんだのではないかと思っています。父の数遊びは亡くなってからも続いていたようです。

今日は父の大好きだったケーキと鹿児島の美味しいお茶、カルフォルニアオレンジ、ポインセチアを持って夫とお墓参りをしてきました。ポインセチアの花があちこちに供えられていました。