わけあって週末久し振りにメキシコレストランで会食となりました。

メキシコ料理に行っても、イタリアンに行っても、先ずばあさんの目が行くのは「Seafood」メニュー。いわゆる魚介類。このSeafoodという言葉を見ると何度騙されても心が躍ります。私の頭の中のSeafoodとはカニミソを二杯酢で和えて胡瓜とわかめの上に乗っけるとか、ヒラメならば、あらで出汁をとって雑炊とか、鮭ならばカマに塩たっぷり振掛けて塩焼きとか、洋風ならば蟹コロッケも最高〜!

ところが、アメリカのレストランときたら、蟹は茹でて身をほぐしてそのままサラダに入れるだけ。メキシコ料理なら、茹でた身が入れてあるだけ、茹でた身を溶かしバターにディップするだけ。私が注文したSeafoodのTostadaも茹でた蟹と海老がのっけてあるだけの物でした。

質問:じゃあレストランでは蟹ミソはどうするの?
答え:捨てるの。

泣けませんか?!一番美味しい所を捨てるんですよ!!!!!
昨夜お友達とこれが話題に上がり、かなり会話が白熱しました。この辺りにRed Lionといレストランがあるのですが、(えっRed Lobsterだったっけ?)お友達が蟹を注文した時、そこのウエイターが「蟹の食べ方を知っているか?ミソが美味しいんだぞ」って言ってくれたそう。蟹ミソがちゃんと出て来た事で感動した彼女は、次回に違うRed Lionに行ったら、そこでは「蟹の食べ方を知っているか?ミソは食べるんじゃないぞ」って言われたそう。何だこりゃ?

先日息子から生きた蟹を嫁と2人で見ている動画がメールで送られてきました。うちもカニ料理だったので、早速今日蟹はどうだったか電話をしたら、「すっごく美味しかったよ!流石に生き蟹は違うねえ」って言うから、「ミソ食べた?!」って聞いたら「捨てた」だって〜え。

ミソを出してもお客さんが食べないからレストランも捨てちゃうのだろうか、それともレストランで美味しく料理して出さないからお客さんもミソは捨てる物と思うのだろうか…鶏と卵のお話。

アメリカのレストランの魚介類のお料理で涙が出る程感動した事は一度もない。私が4つ星のレストランに行った事がないからであろうか??そう言えば一食一万円以上のお食事なんて一度もした事無かったっけ。

蟹みそお友達が作ってくれた蟹ミソ料理。蟹ミソ、卵、塩、胡椒、シラントロ(バクチー)を殻の中でぐちゃ混ぜしてオブンで焼くだけ。涙の感動物でした。

蟹

アメリカのレストランへ:
蟹ミソは無限の可能性を秘めたアメリカでも有望な食材である。髪の色が変れど、美味しい物は美味しいのだ。是非蟹ミソ料理を研究して3億の心を掴んで欲しい!現にNobuのにぎり寿司はアメリカ中のセブレを惹きつけたではないか。そのうちパリスヒルトンが「蟹ミソ」料理を食べているパパラッチが撮った写真を見てみたい。