5月9日に「中国産偽造グリセリンのお話」を書いたのですがRickeyさんのコメントに「中国のニュースについては何故か日本ではコントロールされている」とありましたが、アメリカも全く同じの様でした。

サンホゼ、マーキュリー新聞 05/20/2007の記事から切り抜きです。

FDAがこの一ヶ月中国からの輸入品を検査したところ、107項目の食品が輸入許可にならないものでした。その中には:

発癌性物質で保存されたドライアップル。
使用禁止になった抗生物質に浸されたナマズ。 
腐ったホタテガイや鰯。使用禁止の殺虫剤が添加された椎茸
ジュース、果物は不衛生
人間が摂取してはいけない化学物質で色付けされた干しスモモ(プルーン)
発癌性物質、nitrofuranと抗生物質で保存された冷凍エビフライ
毒性を検出したメカジキ…など

サプラメント、毒性の高い化粧品、偽の医薬品等に至っては1,000を越える貨物が港で輸入阻止されました。

既に過去何年も輸入検査では中国食品には問題ありという記録が出ています。その度にFDAは極一部の検査対象に引っ掛かった物だけを輸入業者に送り返していましたが、それさえも2度、3度と同じ物がアメリカに戻されていたのです。

ところがこの最近の2度に渡る中国との問題で(ペットフードによって汚染された鶏肉、豚肉問題と、再開された貿易問題)議会や活動家は政府に何らかの処置を施すよう要請し始めました。

これだけ明確になった問題にも関わらず、専門家はアメリカ政府の中国に対する厳しい輸入規制と検査は実施されないであろうとみています。
理由はアメリカの会社は余りにも中国経済に頼り過ぎ、輸入規制を厳しくするとアメリカ経済に影響が出る事を懸念しているからです。

余りにも多くのアメリカの会社が中国に関連している為、アメリカ政府は中国の言いなりにならざる得なくなり、こういう汚染食品も食い止められない状態なのです。

非は中国にだけあるのではなく、アメリカのメーカーにも問題があるといえましょう。アメリカの食品加工の会社は中国と言う将来巨大な消費者を抱えた国に商品を売り込もうと期待しているので汚染食品にも目をつぶっているのです。

アメリカから中国への食品輸出は年に50億ドル増え続けています。これは去年の中国との貿易赤字、232兆ドルには微々たる額ですが、中国の人口、年10%の経済成長を見ると将来は有望な輸出相手国だからです。

ところがこの毒入りペットフードの為にペットフードの会社は消費者から訴訟されることになりました。今までは多くの会社や政府まで少々のリスクは仕方がないと考えていたのです。今回のペットフード問題で流石に考え直しを強いられてきました。


これでも専門家はあまり変わらないだろうって見ているようですね。
なら「買わない運動」しかないですよね。売れなければ中国もどうにかするでしょうから。

そういえばモンゴルで中国産のインスタントラーメンで2人死んだそうです。(英語記事)韓国、日本産のラーメンもあるけれど、格安の中国産を買う人が多いとか。安い物に魅かれていた自分を今反省しています。