以下は今夜のニュースです。ニュース源(英語Comcast)

中国の薬品管理局の前局長に死刑判決

今日火曜日中国の薬品管理局の前局長が、賄賂を受け取り、新薬のテストもせずに発売の許可を出していた罪で死刑判決を言い渡されました。なお、クオリティーコントロール(製品管理)課 (そんなもん、あったんだ)が中国では初めての「安全でない食べ物」のリコールするシステムを発表しました。

最近の工業化学物質が混合されたペットフードや練り歯磨き、汚染された抗生物質等、国内でも国外でも大きな問題になった事件ですが、今回の判決とリコールシステムの発表は公に中国政府が問題解決を進める態度を示す劇的な展開といえよう。

Zheng Xiaoyuは薬品管理局長の時、83万ドル相当の現金や贈与品の賄賂を受け取ったとして有罪になりました。判決は死刑。

Zhengは薬品管理局ができた1998年から2005年に解雇されるまで7年間当局の局長でしたが、2002年に新しい法律…「全ての医薬品は薬品管理局から許可が必要」…が実施されるようになって、急速に権力を増していきました。メーカー側はどうにかして早く許可を取ろうとし、Zhengに賄賂を渡す動機になっていったのです。

Zhengが許可した抗生物質は去年で少なくとも10人の患者を死亡させ、薬は回収されました。

今日火曜日、国家質量監督検験検疫総局は今回のリコールシステムは今年の終わりから実施される新しい規則の一部であると言っています。


中部分はこの前のエントリーとダブルので省略。

アメリカの連邦食品医薬品局は中国からの輸入品である「あんこう:monkfish」「ふぐ:pufferfish」が混入しており猛毒を含む可能性があるので絶対に食べないよう注意を出しています。(これはもうハワイで冷凍あんこうを食べた人に被害が出ています)

尚、アメリカでは水産物に使用許可されていない抗生物質が中国産のナマズに見つかった為、アメリカ南部の3つの州が全ての中国産ナマズの輸入を禁止しました。(この州はね、ナマズ養殖産地なんですよ。カルフォルニアはナマズ養殖していないけど輸入禁止して欲しいわ。養殖してるからって問題じゃないでしょ。)

中国日報社はZhengがいた薬品管理局は食品製造業のブラックリストを作る計画だと言っています。

政府は月曜日から2週間に渡って15省に90人の検査官を派遣し、医薬品の安全検査を実施するキャンペーンを開始しました。
(今度こそは本気でしなきゃ。それにしてもたったの2週間だなんて、検査官の観光旅行で終わっちゃうんじゃないですか)

中国保健省は2005年一年間で食品が原因になった病気は(食中毒も含む)34,000件にも上ったと報告しています。

又中国の英字新聞「Outlook Weekly」(中国政府が出版している)に寄ると、最近の調査で中国の食品会社、450,000社がライセンス無しで営業している事も分かりました。
そのうちの60%の会社が商品の安全テストを怠り、又安全テストをする設備さえも無い状態でした。


正直な気持ち、いきなり責任者が死刑と言うニュースにはびっくりして悲しい気持ちになりました。何十年も問題が出ながらここまで放置していたのは政府の責任もあると思うのです。死刑は中国らしい判決かもしれませんが、彼をスケープゴートにして終わらせてほしくないです。