鹿児島の実家には40年にもなる大きな金柑の木があります。
毎年200個くらいの実をつけるので、母は毎年金柑の甘露煮を作っていました。作るのは確か3月頃だったように記憶があります。
私が帰省する4月か5月頃、木に残った金柑は完熟を通り越してお砂糖の塊みたいに甘い金柑でした。

先日ご近所のSさんから庭で生った金柑を頂きました。Sさん有難うございました。

生の金柑

直ぐ頭に浮かぶのは母が作ってくれた甘露煮。

はてさて、甘露煮ってどうして作るの、おかあさ〜ん。

実家から持って来た母のお料理の本。
母がこの本で薩摩揚げを作り、パンも作るようになった本で「栄養と料理」昭和45年7月発行の付録です。67ページにありました!ありました!

本

金柑の甘露煮の作り方

(1)金柑を洗い、時々水をかえながら、水に5〜6時間つける。
金柑 500グラム

(2)金柑の中央に横に1cmの隠し包丁を入れておく。(母は爪楊枝で数箇所穴を開けていたので今回は爪楊枝でしました)

(3)沸騰湯に金柑を入れ、再沸騰したらざるにあげて水気を切る

(4)(3)の金柑をほうろう引きの鍋に入れ、水をひたひたに加えて弱火にかける。金柑が柔らかくなったら、砂糖とレモン汁を加え、浮いてくるアクをすくいながら、汁が半量になるまでゆっくりと煮含める。熱いうちに瓶につめて、さめたらふたをくつく締め、冷蔵庫に保存する。
砂糖400グラム(本には400グラムって出ていますが、私は少なめに300グラムにしました。200グラムに減らしてもいいみたいです。)
レモン汁 1/2個分

書かれたとおりにしたのですけどね〜取り扱いが荒過ぎたのか、皆金柑がへしゃげていました。母の甘露煮は丸々、ぴちぴちだったのに。
おかあさ〜ん、どうしてあんなにぴちぴちに作れたの〜?

母が元気な頃にちゃんと習っておくべきでした。

金柑の甘露煮 出来上がり