オバマ氏の演説はすっかりアメリカ人を虜にしてしまったようです。
2月初旬の予備選以来、オバマ氏はルイジアナ州、ネブラスカ州、メインでも、首都ワシントンDC、メリーランド、バージニア州でも勝ち続けています。

今朝病院の待合室で週刊誌を読んでいたら興味深い記事を見ました。

オバマ氏の演説は立派だけど具体的な政策が決まっているかというと、未だはっきりさせていない点が多いというのです。政策面ではヒラリーさんの方が具体的で方針がしっかりと決まっていると。しかもオバマ氏が最近出した経済対策の具体案はそっくりそのままヒラリーさんの真似であると共和党のマッケン側から非難されていました。


そしてこの数日メディアでも騒がれていますが、2003年の「single payer」の健康保険を支持するオバマ氏のスピーチが一貫性がないと攻撃を受けています。つまり、2003年オバマ氏はプライベートの健康保険を廃止して国民健康保険「single payer healthcare insurance」(日本と同じ政府が運営する)に切り替えるべきだと主張したのですが、今は国民健康保険に反対しています。オバマ氏は賛成した覚えはないと主張していますが、このテープを見る限り矛盾は否定できないし、インタビュアーにも苦しそうな返事をしています。

健康保険の件はそれ程個人的に気にならないのですがちょっと心配なのはイラク戦争の事。

去年の10月頃、オバマ氏がテレビのインタビューで「戦地がイラクというのが大きな間違い!あそこはアルカイダの根拠地ではないのだから、我国の兵士を全てパキスタンに動かすべきだ」と言ったというニュースを聞いて私の口はあんぐりと開いてしまいました。直後オバマ氏も失言だと自覚したのかそれ以来パキスタンは出てきませんが、「イラク戦争は終えなくちゃいけない!アフガニスタン戦争も終結しないといけない。」という彼の演説を聞くと、じゃあその後は?パキスタンに移動するんかい?

てなわけで去年の10月以来、私はず〜っとヒラリーさん支持だったのですが、この2月のオバマソングですっかりオバマ氏に心変わりをしてしまいました。

オバマ氏の具体案は一貫性がなく、ヒラリーさんの真似が多いというのならば、この際、当選確率が高くなって、カリスマ性のあるオバマ氏を大統領にして、具体案てんこ盛りのヒラリーさんを副大統領にして、丁度ブッシュ大統領の副大統領ディック・チェイニーの様に「史上最強の副大統領」になればいい。


ヒラリーさんが「民主党から大統領を出す為に自分は副大統領でもいいからオバマ氏と一緒に諸問題に取り組んで行きたい」と言って出馬を降りたとしたら、ヒラリーさんの名前はアメリカ史上光る政治家として残る事は間違いないと思うのだけど。選挙が始まる前なら兎も角、ここまでオバマ氏の方が優勢になった時点ではもう美談にもなれんわね。

ヒラリーさんは自分のキャンペーンも統一できないで国が統一できるんかのぉ。オバマ氏の一貫性がないと言われるのも気になるし。
だんだん心細くなってきたわい。

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