今日はお金のお話です。

私達夫婦は20代で仕事について以来、じいさんは会社の401(K)プランに加入し、私は個人でIRA(個人退職貯蓄制度)に加入しました。早く言えば401(K)もIRAも定年退職後の為の貯蓄です。

じいさんの401(K)は日本でも導入した会社があると聞きますのでご存知の方も多かろうと思いますが、今日はばあさんのIRAの事を書きます。

IRA(Individual Retirement Account =個人退職貯蓄制度)はアメリカで1974年から始まりました。401(K)がない人の為の退職貯蓄制度ですが、今では401(K)も両方加入できます。確か最初の数年は1年で貯蓄できる最高金額が1500ドルでした。その後暫く2000ドルになり今は50歳以下なら4000ドルまで50歳以上は5000ドル(2007年度)まで貯蓄できます。毎年貯蓄できる金額に制限があるのです。何故でしょう? それは所得税が一切かからないからです。所得税がかからないのなら、生活費以外のお金は全部入れたいくらいですよね。でもそれでは税金が取れないから政府も困るわけです。

たった1年間で15万円〜40万円の貯蓄をしたところで、35年間で7万ドル、つまり700万円って事ですね。こんなちっぽけな貯蓄をしたところで、老後の生活が出来るわけないって思われるでしょう。確かに!

ところがこのIRA,又別な特典があるんですよ。
ここに貯蓄したお金は好きなように運営してどんな利益が出ても一切税金がかからないのです。証券会社にIRA口座を作って個人で株投資をしてもよし、ミューチュアル・ファンドを買ってもよし、商業銀行にお任せしてもよし、これが例え30年間で5倍になっても一切税金がかからないのです。勿論投資が悪いと貯蓄した金額よりも少なくなってしまう可能性もありますけど。1990年代はミューチュアル・ファンドの投資が一番多かったそうですが近年は個人の株投資が多くなってきているそうです。

Suze Ormanさんの口調に似てきましたが、夫婦で401(K)をしたら退職時には億になる可能性もあるのですよ!(もうSuze Ormanさんの言葉そのまま!)

まあ私達の場合はそこまでは行きませんけどね。年金が出るまで助かるし、少ない年金の足しにはなるでしょう。と言いましょうか、ホームレスにはならなくても良いわけです。(笑)

さぁ、アメリカにお住まいの皆さん、早くから401(K)に加入してIRAの口座を作りましょう。60歳ってあっという間に来ますよ。

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追記:話を分かりやすくする為にIRAに入れたお金には一切税金がかからないと書きましたが、正確には全くかからないわけではありません。
ペナルティー無しで出せるようになるのは59.5歳からです。70歳になったら強制的に出さないといけません。出した年には普通の累進課税法で所得税がかかります。でも退職した後ならば、総合収入が少なくなっているので払わないといけない所得税が少ないというわけです。
59.5歳前に引き出してもペナルティーがかからない場合は:
(1)初めてのマイホームを買う時
(2)学費が必要な時
(3)高医療費がかかる時
(4)失業中の健康保険料
(5)数年に及んで分割引き出しプランを利用する時