実家に帰っている時に、鍼治療を勧められて、鍼灸治療院に行ったのですが、自分の番が回ってくる前に、治療する針は使い捨てをしていない事が分かって、途中で逃げ出した経験があります。

アメリカではエィズが針の共有でも伝染する事が分かり始めた頃でした。あれから20年。アメリカでは注射針の使い捨てがスタンダードになり、保健所の教育も徹底したので、針で病気の伝染は心配なくなったと思っていたのですが、今日のラスベガスからのニュースにはびっくりしました。

ラスベガスのあるクリニックで過去4年間に渡り、同じ注射器とバイアルを何度も使用していた為に、4万人の人が何らかの病気に感染してしまった可能性があるというのです。注射針ではありません。重複使用されたのは注射器とバイアル(注1)です。危険なのは注射針だけではなかったのですね。

一番怖いのはC肝炎とHIV。既に6人のC肝炎患者が確認されていますが、これは氷山の一角ではないかと書かれていました。というのはC肝炎の場合、感染したとしても80%の人が直ぐに症状がでないそうです。今度の6人の患者さん達は全員、同じ日に大腸内視鏡検査をした時に注射された筋肉緩和剤が原因だったそうです。

鹿児島の病院で大腸内視鏡検査をする為、病院のガウンを着て待機室で待っていた時、直ぐ目の前で看護婦さんが今使い終わったばかりの内視鏡チューブを洗面台の消毒液で洗っていたのを見たのですが、このチューブとカメラが完全に消毒されたかどうか、どこまで確証できるものなのかと疑問に思った事がず〜っと頭から離れません。

今度の感染は大腸内視鏡検査のクリニックだったそうですが、本当に筋肉緩和剤の注射が原因だったのか、それともカメラとチューブからの感染も考えられるのではないかとちょっと心配になりました。

勇気が要りますが、注射される前に針は新しいか、注射器も新しいか、バイアルは?と看護婦さんに聞いて確認する事が大切だと思いました。
そう思われたらぽちっ。

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(注1)バイアル(vial)

ガラス瓶にゴム栓をしアルミニウムなどのキャップで巻締めたもの。栓には複数回針を刺すことが可能なので、薬剤を分けて使ったり、固形注射剤に溶解液を加えて溶かしたり、複数の薬剤をバイアル内で混ぜ合わせたりすることができる。アンプルのようにガラス片が発生することはないが、針を刺す際に栓の一部が削り取られて異物となることがある。これをコアリングという。輸液に使われる大型のボトルも基本的にはバイアルと同じである。