5月15日にカルフォルニア州同性結婚法案が可決されました。
アメリカではマサチューセツ州に次ぐ2番目の同性結婚を認める州になりました。
今回の最高裁の決定が他の州にもこれから強い影響を与えていくのは間違いないでしょう。近い将来、アメリカでは同性結婚も人種差別と同じように遠い昔あった差別として歴史に残る事でしょう。

私は同姓愛は選択できるものではないと思っています。
人種も自分で選んで生まれてくるわけではありませんし、身体障害者になるのも自分で選択してなるものではありません。自分でどうしょうもない運命でそうなったのですから、同姓愛も人種と同じように差別するのは違法だと思います。

同性結婚が認められるという事は、単にその人達のステータスを世間にはっきりさせるという単純な問題ではありません。彼等にとっては死活問題なのです。

若くて二人とも仕事ができる間は問題ないのですが、私達のように退職してシニアになったら、配偶者であるかどうかが大きな問題になります。

例えば、
夫の会社年金は夫が亡くなった後でも妻に支払われます。
会社退職後の健康保険があれは、妻もカバーします。
年金も夫が亡くなった後、妻に支払われます。
夫が亡くなっても妻には家屋不動産、財産には相続税がかかりません。(少なくとも我が家の財産の場合です)
勿論妻が亡くなった時も夫に同じ事が保障されています。

配偶者であるがゆえに優遇されている法律は沢山あり、私は上記のような法律で守られていないと夫が亡くなったら生活が苦しくなってしまうでしょう。

今までどおり一緒に住んでいるのだから、今更同性結婚が合法になっても同じ事じゃないかという、そんな単純な問題じゃないのです。

本当に良かった!
私の親友もこれで老後がきっと安心でしょう。
今日はお祝いのメールを送りました。

訂正+追記:ゆっちゃにぃさんのコメントによると、同性愛者を守る法律、Domestic Partner Lawがカルフォルニアでは1999年から有効で、既に同性で同居している方達の権限は普通の結婚と同じ様に守られているそうです。今回の同性結婚法案の可決は結婚を社会的に認めるという、つまり結婚証明書をだすかどうかの可決だそうです。
ところがこの2日前のニュースによると、案の定反対者の署名運動があり、最終的には11月の選挙で州民投票によって決定するという事になったそうです。従って未だ最終結果は出ておりません。
ゆっちゃにいさん、訂正有難うね!

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