娘の小学一年生のクラスが始まった最初の日、担任の先生から仕事場に電話がかかってきました。娘が泣いて、授業の邪魔になるから学校に来てくれないか、という電話でした。20年以上前のお話です。学校に飛んで行くと、娘は幼稚園のお遊びとは随分違う雰囲気に戸惑い、先生の指示がよく理解できずに、不安感が爆発したようでした。

そして二日目も呼び出されて教室に入ると、もう一人のお母さんが教室の隅に立っていました。お話を伺うと、ロスアンゼルスから引越してきたばかりで、娘さんが脳性麻痺で足が不自由なので、学校のお手洗いに慣れるまでサポートに来ているということでした。

Eちゃんは立つ事も歩く事も不自由そうで、クラスが移動する時にはいつも皆から遅れをとっていました。娘は同じように遅れをとる仲間が居たことで安心し、Eちゃんにくっついていれば大丈夫と思ったようです。それ以来私は学校から呼びだされなくなりました。

二人はすっかり仲良くなって、Eちゃんは我が家に泊まったり、娘が泊まりに行ったり。

23年前の二人当時の二人

一年生が終わったらお父様の転勤で再びロスアンゼルスに引越し。一緒に通学できたのはたったの一年間だけでしたが、その後も家族ぐるみのお付き合いが続いています。今年二人とも29歳になりました。

Eちゃんは足が不自由なので運転ができません。ウォーカー無しでは歩けません。運転ができなくても一人で生活できる場所、公共交通機関が整っているニューヨークの大学院を選び、学校と仕事を両立しながら、カルフォルニアの家族から遠く離れて自立しています。

今年もクリスマスに実家に帰ったEちゃんはご家族と一緒に北カルフォルニアまで会いに来てくれました。引いて暖かく見守っているご両親の育て方がEちゃんをここまで明るい強い女性に育て上げたのです。ご両親の強い愛情に心が打たれます。

そうそう、以前Eちゃんのお母様と飲茶を食べた時のことをここに書いていました。あの時はお母様だけいらっしゃいました。底抜けに明るくて面白いお母様。
この母親にしてこの娘ありです。

今の二人今の二人

私も娘もこのお二人からいつも勇気とエネルギーを頂いています。
お父様も素晴らしい方です。


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