我が家から約10キロ程離れた丘にセメント工場があります。 

つい先日まで全く知りませんでしたがセメント工場は大量の水銀を大気に放出するらしいのです。 アメリカの環境保護委員会が最近になってようやく環境保護団体に屈して、水銀汚染をしている産業の汚染基準を見直したので、このセメント工場が問題になってきたらしいのです。 

このクーパティノ市に位置するHanson Permanente Cementは1930年代にカルフォルニアのシャスタダムを建設する為に始まり、今でも製造が続いています。 ここに引越し来た当時は工場の騒音が問題になっていたことは知っていました。 今回のニュースを読むと2006年に500パウンドの水銀を放出したと記録があり、2008年では全米で3番目の汚染量になるそうです。 こんな水銀汚染の環境で40年近くも生活していたなんて全く寝耳に水。 何故こんな事を私達住民は40年も住んで知らなかったのでしょうか。

先週この工場があるクーパティノ市の隣町サラトガ市で工場の水銀汚染に関する住民の集会がありました。 Hanson Permanente Cementのセメント製造を続行する許可が2010年に切れるので会社が再申請をしているのですが、その際、水銀汚染が基準内におさまっているのかどうかの検査が必要で、今回の集会は住民にその検査をこれからしますというお知らせをするというものでした。 これからモニターを装置するので結果は10月に分かるそうです。

ここで疑問に感じたのは、工場はクーパティノ市にあるのに、住民集会を何故隣市のサラトガ市でするのか。 こんなに大規模な空気汚染であれば10キロもグランド0も変わらないと言えばそれまでですが。 

大気に放出された水銀は勿論地上にも落ち、川に流れ地面も汚染し、サンフランシスコ湾にも流出します。 そもそも水銀汚染の安全基準とは一体誰が決めて何を基準に決めるのでしょうか。 

この工場の周囲は閑静な住宅街、直ぐ隣はシリコンバレーでもかなり大きな週末ハイカーで賑わう自然保護地区。 水銀汚染の事実を知っている住民は一体どのくらいいるのか。
今度の集会には工場閉鎖を嘆願している住民グループも参加と書かれてあったので知る人ぞ知るなのでしょう。 でも私達の友人、グランド0に住んでいるのに全く知らなかったと言います。 
10月の検査報告が気になるところです。 これからは市民に詳細な報告をして認識を高め、住民の団結が大切になるところでしょう。

私の最近の記憶力喪失はこの水銀汚染にあった可能性もあるわけです。

環境保護委員会が基準を厳しくしてしっかりと住民を守ってくれないといけないと思う方は↓をくりっくしてね。 



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http://www.thedailygreen.com/environmental-news/latest/mercury-cement-47012002

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