じいさんはとても正直な人です。 正直なあまり自分の気持をそのまま伝えるので、時として相手を傷つけてしまうことがあります。 

言っている事は正しいのですが、言い方が憎たらしいと言うか、相手の気持を考えない言い方なので時に私の爆弾に火をつけることもありました。 夫婦なら爆発もできますが、子供は爆発もできずに不燃焼のまま反抗心をつのることになりかねません。 

息子が高校生の時、じいさんが注意していた内容は全く記憶にないのですが、私も傍で聞いていて、言い方が悪いなぁと思っていたら、案の定、息子はかなり傷ついたらしく、翌日も翌々日も憮然とした顔つきでした。 息子がこんなに怒っているのは珍しい事でした。 このままでいるのは良くないと判断し、私はじいさんを呼びつけて、先ず息子が腹を立てている事に気がついているかと聞いたら、案の定何も気がついておりませんでした。 

そこでばあさんは、「相手に注意したい時は、先ず相手の気持になって自分が悪かったと分からせるような話し方をしないと、相手を怒らせてしまっては、注意した事が全く無意味でマイナスになってしまう。 ちゃんとプライドもある一人の人間として話してください。」と言いました。 じいさんの良いところは自分が悪かったと思ったら素直に認めるところです。 その夜、じいさんは「自分の言い方が悪くてごめんなさい。」と息子に謝っておりました。 じいさんが息子に謝ったのは初めての事でした。 息子はちょっとびっくりしたようでしたが、直ぐに普通に戻り、それ以来二人の関係は一変したように思います。 じいさんには直ぐに私の言った事を聞いてくれて有難うという気持でした。

最近息子の帰りを一番待っているのはじいさんです。 二人ともフットボール、バスケットボール、サッカーも野球も興味なし。 興味あるのはテックだけ。 食卓でも居間でもテレビを見る事もなく、テックの話が延々と続きます。 ばあさんと娘には通じない話が沢山あるのでしょう。
今週末はじいさんはとても機嫌が良くて嬉しそうでした。

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