アメリカで1965年にメディケア法(高齢者医療保険制度)が成立して以来の医療大改革です。  ニュースの要約です。


(1)下院で219-212で可決。 (厳しい数字です。34人の民主党も反対していたのですからぎりぎりです。 共和党は全員反対でした。)

(2)新しい医療保険は10年間で9400億ドル(94兆円)かかるそうです。

(3)保険を持たない3200万人のアメリカ人をカバーすることになります。

(4)保険会社は病人(糖尿病、高血圧、その他の難病も)の加入を拒否できなくなりました。 その代わり国民全員の保険加入が義務付けられます。 加入しない人にはペナルティーが課されます。 これで病人は保険に入れないという可笑しな現象がなくなります。

(5)年間収入が88,000ドル(880万円)以下の家庭には保険料の援助が出ます。

(6)メディケア(高齢者医療保険)で払ってくれなかった処方箋薬代、250ドルの払い戻しが始まります。これでお金が無い為に買えなかった処方箋の薬が買いやすくなります。

(7)学生ローン(学費ローン)のPell Grantsの援助金が増えます。 普通の銀行、金利目的の銀行では学費ローンは出せなくなります。

(8)保険会社は被保険者が病気になった理由で加入停止をできなくなります。これで健康人の保険ではなくて病人の為の保険にもなります。

(9)子供が26歳になるまで扶養家族として家族保険に入れます。 因みに今までは23歳まででした。

(10)徐々に施行が始まりますが2014年までにはフルに施行予定。

(11)夫婦2人の収入合計が年間25万ドル(2500万円)又はシングルの収入が年間20万ドル(2000万円)を超える場合、納める税金が高くなります。 ここから10年間で4千億ドル(40兆円)を捻出予定。

(12)人工妊娠中絶には予算を組まない。 これは下院で可決する条件であったようです。

(13)家族4人 年収 29,327ドル(293万2700円)に満たない人、又は子供がいない場合でも2014年からMedicaid(低所得者健康保険)を受けられる。

(13)In addition, the bills cut more than $500 billion from planned payments to hospitals, nursing homes, hospices and other providers that treat Medicare patients. An estimated $200 billion would reduce planned subsidies to insurance companies that offer a private alternative to traditional Medicare.

The insurance industry warned that seniors would face sharply higher premiums as a result, and the Congressional Budget Office said many would return to traditional Medicare as a result.  

(13)ここの部分がよく分かりません。 何方かお分かりになる方がいらっしましたら説明をお願いします。

メディケアがカットされると言う部分がよく分かりません。 もう直ぐメディケアがもらえる年齢に近いものですから、ここは非常に気になるところなんですけど。 じいさんが今いないのです。 後で分かったら追記しておきます。

富裕層にはちょっときつい改革案かもしれませんが、海外旅行を1回減らして、外食を少し減らして、買い物をひかえる事で、低所得の国民も治療を受けられる社会になれば、平和への貢献になると思います。 何方かコメントでも書いていらっしゃいましたね。 格差が大きい社会は政治不安定にもなりえると。 
ニュース源はここ(英語)です。



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