4月20日のメキシコ湾沖における石油掘削施設爆発の原因が段々明らかになってきました。 今日のニュースを読むとBP(British Petroleum)の原油流出事故は起るべくして起ったとしか思えません。
 
爆発を防ぐ防噴装置に圧力漏れがあり、バッテリーが壊れていて、パイプの質が悪い為に隙間からメタンガスが漏れたための爆発となったと最初のニュースでは報道されていました。 ところが驚く事はこの防噴装置が2005年にBPのリクエストでデザインチェンジがされ防噴装置の役目は全くしなくなっていたというのです。 、更にもっと前、2001年からですよ、この防噴装置に260箇所もの欠陥が見つかっており、以前から知る人ぞ知るで安全性が問題となっていたというではありませんか。
 
2005年から爆発事故を防止する防噴装置はデザインチェンジの後、圧力を測るだけの機械と化し、非常時の爆発防止の役目は全くなかったというのです。 それなのに現場の人達はその事を全く知らず、事故直後から24時間の間、海底ロボットを送って非常装置がオンになるように操作をしていたというのは一体どういうことなのか。オンになるはずがないのにです。

しかもですよ、BPは去年、政府が海底石油掘削の安全規則を厳しくしようとしたら、規制は必要ないと主張し、「我々の安全対策は厳しく、海底石油掘削は安全である」と政府に主張したというではありませんか。 この主張した方は260箇所もの欠陥と2005年のデザインチェンジを知らなかったというのでしょうか。
 
これ程ずさんな準備と規制で石油掘削が始められたのはオバマ大統領がヘルスケアー改革案を議会で可決させたいが為に、共和党が支持する海洋採掘に妥協したからだと書かれてありました。更に今朝のニュースでは海底油田採掘に使われる10万点程の装備の安全性を確認する規定が殆ど無かったのですよ。 呆れませんか。 

これから流出する石油を止めるのに想像もつかないほどのお金が使われるでしょう。 今日の時点では未だ解決策も決定しておりません。 その間に汚染はどんどん拡大していきます。 地球の海は汚れ、地球の生物が死滅していきます。 そして亡くなった11人の遺族の方達がBPを告訴するでしょう。 BPには怖ろしい金額の負担がかかるでしょう。(でもこの1年は石油の値段が高かったのでBPは凄い黒字だった。 そんな儲かっていたのならロビイストに払うのではなくて、もっと安全性を高める研究にお金を使って欲しかった。) 

そしてBPの負担は最後には消費者の私達につけが回ってくるでしょう。 そうでなくても今でもガソリン代が上がってきているというのに。



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ニュース源:Comcastのニュース(英語