70歳にして、こんなに連続して合縁奇縁というものを感じたのは生まれて始めてである。もしかしたら、普通の人間では出来ない天国旅行を経験した私、フリムン徳さんは合縁奇縁に巡り合う何かの力が強いのだろうか。
カリフォニア、南米パラグアイ、東京、喜界島をあっという間に結んだ合縁奇縁の始まりはカリフォニアのばあさんブログだった。3年ぐらい前に私の名前”フリムン徳さん”を検索していたら、”カリフォニアのばあさんブログ”という名前が出ていた。これも何かの縁やと思い、ブログのコメント欄に何かを書いた記憶がある。
そしたら、折り返しメールが入った。
嬉しかった。以前、ロスアンジェルスの日本語月刊誌”TVファン誌”で掲載されていた私のエッセイをよく読んでいたという。何者知らずのあつかましい私はすぐに、私のエッセイを掲載してくださいとメールを送った。この”何者知らずのあつかましさ”が時に、いや、もっと、望みを叶え助ける道具だと私はセールスマンをしている時に経験して知っている。
「フリムン徳さん、初めまして。
先日はご返事有難うございました。
早速本題に入りまして、 フリムンさんのアメリカ便りを配信していただけますか。宜しくお願い致します。 楽しみにしております。
TVファン誌では万里子さんの旅とフリムンさんのエッセイが一番の楽しみでした。 息子さんの結婚のお話も面白かったです」と、こんな内容のメールだった。この時は嬉しさに、ホンマがついて”ホンマにうれしかった。ホンマに嬉しかったは、”本当に、うれしかった”より、強い表現のように私は思う。
それから、何回も私のエッセイを掲載してもらっていた。
今年の6月にカリフォ二アのばあさんから下記の様なメールが入って、少し驚いた。
「 フリムン徳さん
お元気ですか
随分前になりますけど、パラグアイに住む”いっこにこ”さんという方が コメントを残していました。
フリムン徳さんが造ったパラグアイの家に”いっこにこさん”が35年前から住んでいるそうです。
徳さんの昔のパラグアイ友達の恵美ちゃんとは隣同士らしいです。
彼女は今とても幸せな(特に幸せな)奥さまです
どうぞいらしてください!と。とてもとても不思議な気持ちです。
本当にフリムン徳さんの家に35年も住んでいるんですね。
凄い偶然ですね。」
私はすぐに一個、二個、三個と数える気持になりながら、いっこにこさんに私の家の電話番号を添えて、メールを入れた。折り返し、昔のパラグアイの友達の恵美ちゃんの写真が送られてきた。白いエプロン姿の恵美ちゃんの写真を見て昔のパラグアイを懐かしんだ。昔のままのパラグアイの姿が天然色で思い出された。特に、あの赤土の土地、道が頭の中に描かれた。雨の日に靴をいはいて歩くと靴底に赤土が高くへばりつき、靴底が高くなり、歩きにくく、靴を脱いで歩いたことを思い出した。
送られてきた恵美ちゃんの写真を嫁はんに見せて、しばらくすると、パラグアイの恵美ちゃんから、電話が入った。
40年前に移民したパラグアイの縁はまだ続く。今度は見ず知らずのいっこにこさんとの縁である。彼女のメールによると、こうである。
「移住する前は東京立川市で、ガソリンスタンドをやっていました。その時のスタッフ二人が喜界島出身だったのです。(喜界島は私フリムン徳さんの故郷です)。そんなこともあって、なんとなく喜界島に親近感を持っていました。
それは、直島君と、吉山君という青年(当時)でした。
とても、とても、よい青年で、家族のように一緒にご飯を食べ、同じお風呂に入ったものでした。移住して何年目かに、里帰りした時、当時の従業員達が、歓迎会を開いてくれました。その時の話題で、吉山君が「うちの田舎の近所の人がパラグアイに移住したけど、今は、アメリカにいて本を書いたりしていると、話しました。
私はその時、へ〜〜〜〜、ソウなんだ〜〜〜、なんて言っていましたけど、その話は徳さんのことだったのですねえ。
吉山君の家は畳屋さんだったと言っていました。
ネッ、なんだかとても不思議ではありませんか。どう考えても不思議で溜まりません。これは、どうしても一度はお目にかからなければなりませんよね。」(いっこにこさんのメールから)
そうです、吉山君も直島君も私と同じ村の人間です。
それにしても、レシピのブログで常時上位ランクされている”カリフォニアのばあさんブログ”の知名度が世界中を駆け巡っているのには驚きと、毎日、書き続けるカリフォニアのばあさんの忍耐には”継続の力”という言葉が目に見えるようである。
by フリムン徳さん 8-18-2013
プリムン徳さんはエッセイ本「フリムン徳さんの波瀾万丈記」

ネットは不思議な再会や出会いを創り出しますね。
パラグアイに移民したいっこにこさんのブログはこちらです。
お手数をおかけしますが どちらでも一つ押してくださるととても嬉しいです。


コメント
コメント一覧 (13)
嬉しくなるお話ですね!
パラグアイ、喜界島。そして時間も、かなり広い世界でのご縁。こんなふうに繋がることがあるんですね。
Chiblitsさんのブログを介してというのも、なんだか嬉しいです(^ー^)
いっこにこさんのブログもゆっくり拝見させていただきたいです。
世間は狭いね、とは良く言われている言葉ですよね。不思議なご縁話、聞くのは楽しいものです。
それと、カルフォルニアばあさん、Chblitsさんの継続の力、私も、感心します。
カリフォニアのばあさんブログは世界を結ぶ!!
縁の始まりはカリフォニアのばあさんブログからだった。
カリフォニアばあさんのブログは
誰もがそう簡単には出来ない
縁結びのブログ。
南米のパラグアイに 建てたお家に 住んでいるお方から 連絡があったなんて なんて 感動的なんでしょう! フリムン徳さん
バンザ〜イ!
お元気で いらしてください。
フムリン徳さんの文章が好きで楽しみにしています。
Chiblitsさんブログもほぼ毎朝読んでクククッて笑ったりしています。
ありがとうございます。
フリムン徳さんとのことから始まっった、不思議な感じのことが続いています。
なんだか生きてるってすごいな〜〜、なんて思ったりしています。
世の中、過去も未来も現在も
縁で、結ばれているようですね。
「フムリン徳さんの文章が好きで楽しみにしています。」エッセイの達人になるのが夢の私には、嬉しい、嬉しい言葉です。励みになります。
私は、向田邦子の文章が好きで、繰り返し読み、書き写し、して文章の書き方の勉強をしています。
今70歳、後何十年かかるかわかりませんが、死ぬまでには夢を達成したいです。フりムン徳さん
パラグアイの縁、恵美ちゃんとの縁、喜界島との縁、不思議です。
私にはいっこにこさんはどうも喜界島人(しまっちゅ)のように感じられます。
いつの日にかお会いしたいですね。フリムン徳さん
パラグアイにはワタシもちょっとかする程度のご縁があります。
兄と一緒に仕事している人が、パラグアイから日本に戻った二世の人なんです。
グーグルでパラグアイのお家をみせてもらいました。パラグアイでの話も日本での生活とはまるきり規模が違うので、すごく面白かったです!
機会があれば徳さんのパラグアイの話も聞かせてくださいね。
そのうち、40年前のパラグアイを思い出しながら、書いてみたいと思います。
駅でご近所さんに会っただけで「わ〜すごい偶然!」と感激しているうばゆりです。
今日の話は大感動です。それもブログ友のいっこにこさんと繋がっていて、国をまたいでの話です。
読んでいてドキドキしました。