Bay Area HEART 第3回 東日本震災復興支援チャリティセール開催のお知らせ

日時 : 11月16日(土) 10am~1pm
場所 : Santa Clara Valley Japanese Christian Church(前回と同じ)
40 Union Ave., Campbell
セール内容 : フードセール、クラフトセール
寄付先 : NPOカタリバ コラボ・スクール、NPO毎週末山形 ※諸経費を除く売上全額を等分に寄付

フードセール、クラフトセールへの出品、また、当日のお手伝いスタッフや準備(企画)スタッフを募集しています。
bayareaheart@gmail.com へご連絡ください。

devider

アメリカ製の火災報知機

1999年の夏 じいさんが日本に行った時
アメリカから持って来た火災報知機 2台を
実家の台所の天井と両親の寝室の天井に設置してくれました。

この火災報知機は放射線を出す放射性同位体が入っていて
絶対に解体するなと書かれてあります。
両親にくれぐれも電池の近くを障らないようにと注意しました。

この報知機はとても敏感で おやかんの蒸気でも鳴らしてしまう程です。
私達がアメリカに帰った後のある日 
火災報知機がけたたましく鳴り始めましてね。
父が自分で作った細い竹の棒で ストップボタンを押しても
警報は止まらず 電池を取り出すしかないと思ったのですよ。
踏み台に上がって天井に貼り付けてある報知機を壊すようにして
外したものの 放射能が気になります。
恐る恐る 火箸でつまんで 玄関の外に出し
やっとの思いで 電池を出したものの 未だ 警報が止まりません。
もう力一杯 叩き割るしかないと父が言い
蔵から大きなシャベルを持ってきました。
父は 重たいシャベルを振りかざし 火災報知機をめがけて斬るのですが
それでも音が止まりません。
そこにあるのは火災報知機の残骸だけです。
なのに未だ鳴り続けている火災報知機。

途方にくれた両親は一息ついて顔を見合わせました。
母: 「お父さん この音は他から来てるんじゃなかですか」
父: 「うん 家の中で何か鳴っているね」

二人は 家の中に戻ると やっと何が鳴っていたのか分かったのです。

何と! パソコンのスピーカーとマイクがフィードバックして出した
ハウリングだったのですよ。

何ちゅうこった! 
家の中で鳴っているのに 火災報知機だと思って二人でやっつけている様子…
笑い話なのですが 
真剣にシャベルを下ろす二人を想像しながら
私には笑うに笑えないお話でした。
それ程に耳が遠くなって老いた両親。
二人して そんな勘違いをするなんて。
私はそんな両親の話を聞きながら近くに住んであげられないのか悲しくなるのでした。
そして父は申し訳なさそうに 新品の火災報知機を壊してしまったことを謝るのでした。

両親の切なくて可笑しくもあり悲しくもある思い出です。


昨日の沢山の心温まるコメントを有難うございました。
ボケても書き続けるかもです。 もう既に始まっているかもしれませんし。
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