Bay Area HEART 第3回 東日本震災復興支援チャリティセール開催のお知らせ

日時 : 11月16日(土) 10am~1pm
場所 : Santa Clara Valley Japanese Christian Church(前回と同じ)
40 Union Ave., Campbell
セール内容 : フードセール、クラフトセール
寄付先 : NPOカタリバ コラボ・スクール、NPO毎週末山形 ※諸経費を除く売上全額を等分に寄付

フードセール、クラフトセールへの出品、また、当日のお手伝いスタッフや準備(企画)スタッフを募集しています。
bayareaheart@gmail.com へご連絡ください。

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私の陪審員 体験談

今回の裁判は被告の寝室で見つかったメタフェタミン(覚せい剤)と道具(ガラスパイプ)が被告の物であったかどうか つまり被告は覚せい剤を所持していたかどうか判定する裁判でした。

この裁判の為に50人の陪審員候補者が呼び出されました。
私達 50人は9時から陪審員室で待たされ
途中 昼食2時間解散となり 
2時になってやっと法廷へ全員移動 
そこから陪審員選出が始まりました。
50人の中から12名の陪審員と1名の補欠が選ばれます。
先ず無作為に18名の名前が呼ばれて前方の右側 陪審員席に座らせられました。
残りの32人は傍聴席です。(私もね)

最初の18人と 裁判長 起訴弁護士 被告弁護士との面接が始まりました。
面接は本人が希望しない限り公開なので
しかもマイクを持っての返答なので 法廷内全員によく聞こえるのですよ。
一人が終わったら隣の人にマイクを渡して座ったまま応答でした。
主に質問は覚せい剤を使ったことがあるのか
家族に使っている人がいるのか
覚せい剤についてどう思うのかという質問でした。

私が今回の裁判で一番驚いたのは最初の18名中10名が覚せい剤の体験者だったことです。
さもなければ
現在 家族がメタフェタミンの常習者であったり その為に家をなくしたり
それはそれは色々な苦しい体験談が続いて
その結果 今回の裁判には公平になれないと見られた候補者は外されました。
全ての覚せい剤を合法化すべきという過激な人も外されました。
又 その反対の日曜学校の先生も御役御免となりました。
要するに 偏っていない人を欲しい訳です。
その他フルタイムの学生 時給で働いていて生活の為に仕事を休めない人も外されました。
それにしてもこういう非常にプライベートで言いたくない事を
公にマイクを持ってオープンに話す… それが又不自然ではないというのが
私にはとてもとても不思議な現象でした。

それ程 アメリカは覚せい剤に対して免疫ができているのでしょうか。
この国 どうなってんでしょうね?
こちら側(陪審員)も被告と似たり寄ったりじゃないですか。
覚せい剤をしたことがある陪審員が裁くわけですよ。

そんな訳でどんどん陪審員候補者が外されて
私は40番目くらいに呼ばれました。
家族構成を述べて 覚せい剤体験は無いと言った後
英語に自信がない…
大事な言葉をミスすることがある…と裁判長に言ったら
  「今までの話を理解できていたら大丈夫です」
と言われてしまいました。
結局ね 私が残ったのは
覚せい剤に無関係な人が少なかったからでしょうね。

この裁判で覚せい剤について色々と学びましたよ。
4日間 昼食を共にした託児所経営の陪審員は
20代の時メタフェタミンの常習者で その苦しさや
警察に捕まって リハビリをして
離婚して新しい人生が開けたこと等を語ってくれました。
元夫は覚せい剤が止められず 覚せい剤使用中に去年亡くなったそうです。

メタフェタミンは通常0.4gが25ドルで売られているそうです。(覆面警官の証言)
つまり割と誰でも買える値段でハイになれるんですね。

私の周囲には覚せい剤を使っている人はいないし
話題にもならない問題だったので 
こういうアメリカの一面をみて とてもショックでした。
こんなに覚せい剤中毒がはびこるアメリカは これから先どうなっていくのでしょう。
膨大なお金が麻薬密売組織に流れて
私達の税金も無駄に使われることとなり
将来を担う若い人の健康や頭脳を蝕んでいく…

私の感想:
2度と陪審員にはなりたくありません。
私は判決を聞いた時の被告 被告の妻の顔を忘れることはないでしょう。
何かにつけ この二人を思い出すことになると思います。


退屈な裁判のお話を最後までお読みくださり有難うございました。 
どちらでも一つ押してくださるととても嬉しいです。
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