Miyukiさんのブログ「そしても今日も途方にくれる」で紹介されていた
「福島第一原発で働く皆さんに感謝の気持ちを届けよう」という活動では 作業員の皆様に、機能性インナーとカイロを寄贈する寄付金を集めています。
アメリカ在住の方: 寄付は2014年2月28日で終わりました。
日本在住の方:3月末までです。
福島第一原発で働く皆さんに感謝の気持ちを届けよう
ひずんだ家族、私はあきらめない 福島・楢葉
The Atomic Age で紹介されていた福島の高校生のエッセイです。
ひずんだ家族、私はあきらめない
(抜粋)
両親の間の溝が決定的に深まったのは、震災の年の夏。暑い日だった。
4カ所目の避難先だった福島県郡山市のアパートで、泣き叫ぶ母(49)が父(51)をなじった。
「大丈夫って言ったのに、大丈夫じゃなかったじゃない」
父は言い返さなかった。
何でこんなことになったんだろう。高校1年だった矢代悠(はるか)さん(18)はトイレにこもり、声が漏れないように泣いた。
父は東京電力社員。自宅は福島第一原発の20キロ圏内、福島県楢葉町にあった。一家は原発事故で、震災の翌日から避難を迫られた。車で寝泊まりもした。
父は事故の収束作業に呼び戻された。避難先の家に戻るのは月8日程度。細い体がさらに痩せ、ほおがこけた。母は知り合いから口々に「どう責任を取るの」「被害者面して」と言われ、携帯電話の電話帳から約30人の名前を消した。
福島県いわき市に避難した祖母までが「おめえの旦那が東電のせいで、どれだけ世間体を悪くしてるか」と言った。母は泣いた。若いころ、東電の子会社に勤め、「安定している東電の人と結婚しなさい」という祖母の言葉通りの選択をしたのに。
(略)
旅行会社の協力で昨年5月に始まったツアーは、第3弾まで実現した。悠さんは首都圏からの客に父が東電社員として収束作業に当たっていることを話した。そして、「私たちが楢葉町に住んでいたことを忘れないでください」と伝えた。
抱きしめてくれる人、「お父さんたちは英雄だ」と言ってくれる人がいた。震災後はめったに笑わず、口数も減った父。その父が口に出せないことを、代わりに少しだけ言えた気がした。
*
母は今も祖母を許すことができない。「心穏やかになる日はない。私に実家はない」と言う。父は福島第一原発4号機の核燃料取り出しに当たり、週末だけ帰宅する生活が続く。父母がそろっても、視線が交わることはない。
悠さんは今月1日、高校を卒業した。4月から県内の大学で建築を学ぶ。「昔のように、家族でリビングに集まって仲良く話したい。でもどうすればいいのか、わからない」
ただ、一つ考えていることがある。
おばあちゃんに会いに行って話を聴こう。なぜお母さんにあんなことを言ったか、どんな気持ちなのか。家族の関係が変わるきっかけになるかもしれないから。今の私なら、向き合える自信がある。
朝日新聞digital (この一歩 東日本大震災3年:2)ひずんだ家族、私はあきらめない 福島・楢葉 1週間お試しメンバーで全文が読めます。
「老婆は一日にして成らず」ボケ田ナス代さんのブログでも全文が読めます。
改めて原発はこれからのエネルギー源になってはいけないと確信します。
被災地の皆様の悲しみや苦しみを忘れてはいけないと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。


コメント
コメント一覧 (22)
私は当時川崎で暮らしており、夜中まで電気が使えず途方にくれましたが、停電が終わり、点けたテレビに愕然としました。そして、このトピックはそこから更に焦点を絞りこんでくれましたね。
まだまだ叫びをこのように言葉にできない方が大勢いらっしゃると思います。その方たちの思いに僭越ながらわずかでも応えられるよう、私も今日は粛々と仕事(再生可能エネルギーに関すること)を進めたいと思います。
実はワタシの父は東電の社員でした(きゃー言っちゃった、でも隠すことじゃないし事実だし
ワタシは仕事で機械と機械のメンテナンスなどをする商社で事務をしていました。そこで経験をしたこともあってワタシは戦後の好景気を支える一端を原発も担っていたと思っています。日本は資源がない国ですから、原発以外の効率的なエネルギーを新しく生み出す必要があったのだと思います。事故が起きる前にそれに気づいていればよかったのでしょうがねー。
東電のような会社は雇用も生み出していましたしね。震災後は社員の方や東電に関わる方たちも大変なご苦労されているという話を聞きます。
どんなことも何が悪いのか?という視点では解決の方法が限定されるような気がします。
悪いことも良い事も全てが包括的に進んでいるというか…悪いことの中に良いこともあり、良いと思われてることにもまだ気づいていない悪いことも含まれている…
判りにくいからこそ、だからこの世は面白いといえるようになりたいなー
chiblitsさんのところで、色々な方のご意見が伺えるのはとても貴重なことだと思っています。ありがとうございます
原発事故で町民全員避難をされていた双葉町。 そのドキュメント映画が製作監督のご決断により本日から無料視聴がスタートです。3月23日まで。
情報としてこちらに貼り付けさせてください。よろしくお願いします。
https://apps.facebook.com/futaba-movie/
どんな現実があるのでしょう?
想像も出来ないような苦労があるのでしょうね。本当に自分を力なく思う事があります。
皆さんへ、遠く、カリフォルニアからも思われていることが伝わりますように。そう願います。
人や物事の良い方面を見つけること、相手に強要はしないこと、それらは自分で考えた素直な気持ちを伝えるというコミュニケーションがあるからこそ成り立つことで、自分に都合の良い所だけ見て黙っていたり、有無を言わずに意見を押し付けたり、強要はしないが相手に関心もない、という閉ざされたものではないのですよね。
コミュニケーションが向き合うことの第一歩ということを悠さんが自分で体験から導き出したのはすごいと思いました。貴重な記事をご紹介くださってありがとうございます。
いつも心温まるメッセージをありがとうございます。
今日は日本人にとって忘れる事の出来ない3月11日です。東北沖震災で被害に遭われた方々の事を思うと胸が痛みます。何かさせて頂かなくてはと思い震災後から些少ですが毎月ある団体に寄付をさせていただいてます。
福島原発でお仕事をされてる方々のことは、日頃から厳しい大変なお仕事だとは思って居りましたが、国や東電から充分にいろんなことが行き届いてると思って居りました。今回またひとつ吉川彰浩さんの活動をchiblisさんのブログで知ることが出来ました。
少しでもお役に立てたらと思います。些少ですが明日にも寄付をさせて頂こうと思い振込先をメモしたところです。遠くアメリカのChiblisさんのお優しい暖かいお心遣いに感謝しお礼申し上げます。
本当にどうしたら、いいのだろう?不自由さも不便さも良しとしてみんなで協力して、原発全廃の方向へ行けないものだろうか?
悠さんの家族のひずみは日本のひずみ、が産んだものなのです。自分の事として、考えなければならないですね。若い悠さんが家族のひずみに立ち向かって行く勇気を私も持って、原発全廃へと声を上げなければと、考えます。
えっつんさんは夜中までテレビを見られなかったのですか! 私は確か娘から電話が入ってすぐにネットのニュースを探したら刻々とニュースが入ってきました。
えっつんさんは再生可能エネルギーのお仕事でしたね! 忘れていました。 最近はコーヒーの話ばかりで。 がんばってください。 そういう研究をしている方たちがいることを知るだけでも嬉しいです。
本当に!隠すことではないです。 私が理解できないのは何故東電の社員が恨まれなければならないのか。。。だって社員はお国や会社のトップが決めたことを実行しなくちゃいけないのですから。 トップやお国の方達は現場にも行かず 国民の命を軽くみていると思うと腹が立ちます。 これはアメリカの戦争も同じこと。 政府が戦争と決めて 誰も行かない 生かされるのは若い大学の奨学金が欲しい 安定した職業が欲しい若者です。本当に不公平です。、
いつも心が温まったり、クスっとなったり、深く頷いたりのメッセージをありがとうございます。裁かないのテーマでは、なるほど〜今も長年仲良くしている友人達はまさに自然にそうなっている間柄でした。主人にはときどき出来てないので、忘れないようにしなくちゃです(汗)ははは。
私は関東に住んで久しいですが、実家は福島です。四季を通して美しい自然が多い県です。このような原発事故後の記事を読むと胸がズキンと痛みます。あれから3年が経ちます。個人的に思う一番の問題は、あのような事故が起こったのに、未だ他の場所で原発継続していることです。やはり当事者にならないと事の大きさが分からないものなのでしょうか‥‥。ドイツは原発ストップの意思決定をすぐにしていました。この時ほど他の国が羨ましかったことはありません。お金よりも、人と自然を大切にしている何よりの証拠と思います。
最近ではこちらでも以前より多く福島産のお野菜がスーパーに並んでいますが、他県のと比べると少し安いのが気になります。検査されてるのに、農家の方々のコストが削られていて悲しくなります。
再生可能エネルギーの開発がどんどん進んで、100%移行出来る日が早く来るのを願います。えっつんさんそして研究に携わる方々応援しています!
昨日はNBCの怖いニュースを読みました。六ヶ所村のニュースでした。
時々ネットで読みますが 福島から避難した方達が ほかの県に行って差別されるとか 東電の社員がうらまれるとか 日本人の感覚はどうなっているんだろうって理解に苦しみます。 日本中に原発があるのだから福島だけの問題ではないでしょうっていいたいです。
リンクありがとうございます! この映画 ず〜っと見たいと思っていました。 オンラインで世界中で見られるんですね。 嬉しいです。 又ご紹介します。
本当に 当事者じゃないと想像もできない苦しみだと思います。 一昨日はカリフォルニア沿岸で6.8の大きな地震がありました。 こちらにも原発がありますから怖いですね。
それと 言い方一つで相手に伝わるかどうかが変わりますよね。 自然に嫌な気持ちにさせることもなく 伝えにくいことでも伝えられるっていうのは ノーハウで言葉にできるものじゃなくてその人の持っているものですよね。 仲間の一人に自分の言いたいことを冗談に混ぜて言う人がいますが この人は皆から好かれています。 こういうのって真似ができないです。本当にコミュニケーションって難しいですよね。
自分に降りかからない限り 怖いことも 悲しいことも年月が経つと忘れてしまいます。 それなのに毎月 寄付というのはなかなかできるものではありません。 素晴らしいことですね。 このブログに来ていらっしゃる方で 右の被災地支援の1円募金を今でかなりの数の方が押してくださっています。 まだまだ 東北は忘れられていないことが分かり嬉しくなります。
今日はこちらのNBCのニュースで青森の六ヶ所村が話題になっていました。 世界でもトップにはいるくらいに ウラニウムがおいてあるそうです。 こういうことは国民には分からないのでしょうか。 ここで純粋なウラニウムを作って世界に売るみたいです。 もちろん自国の原発にも。 本当にお金のことしか考えてないんですね。 それより早く再生エネルギーの研究を進めて世界のトップを行けばいいのに。 日本人は頭脳があるのですから。
私も涙でした。 もっともっと被災地の人たちの苦しみを伝えるべきと思います。
事故前の福島は自然農業などが盛んで素晴らしく自然がきれいなところだったと聞きます。 なのに広大な土地がこれから何百年も住めなくなって 人間のしたことは恐ろしいですね。 それにもかかわらず 原発推進をしている政府 そしてそれをよしとする人達は きっと自分たちは安全なところにいるから大丈夫と思っている人達でしょう。 放射能は自分たちは大丈夫というような軽いものではないのですよね。 昨日はアメリカのニュースで六ヶ所村のことを読みました。 読めば読むほどに恐ろしくなります。 世界にハイ クオリティの良いプルトニウムを売りたい。。。結局お金ですね。 これからは地球温暖化で史上前例のない天災が続くでしょう。 フィリピンの台風みたいに。 そんなのが原発にきたら一体世界はどうなるのでしょう。 アメリカの今回の洪水でも原発が心配されました。 大きなニュースには何故かいつもなりませんけど。 本当に早く再生可能エネルギーの開発を進めて世界に広めてほしいですね。
スマホで警告音が流れた瞬間、私の住んでいる福岡市西区でもグラグラときました。あの日の恐怖が甦りました…。
幸いケガ人が十数名出た程度だったそうですが、さっきこの記事をみてまた胸が締めつけられる思いでした。
http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/e/82d8c994b336b594fe862bf1b51cced5
ダメですよ、また悲しむ人間を増やすのは。そう思いました。
えっつんさんのコメントを読んでニュースを探しました。 えっつんさんのところから近かったのですね。 確かえっつんさんは大分でしたよね。 怖かったでしょう。 アメリカでは聞いていませんでした。 大きなニュースにはなってなかったです。 が、 カリフォルニアも6.8の地震が3日前にあったばかりなんですよ。 でもこれはカリフォルニア西岸からちょっと離れた太平洋の地点が震源地だったのでこれも大きなニュースにはなってなかったです。 これが陸内だったら大地震でニュースになっているはずなんですけど。
URL有難う。。 うわ〜〜こんなところにも原発が建設中だったのですか! 自殺行為ですね! 本当に 即やめてほしい〜。